《MUMEI》

「君が颯の姉君か?僕の名前は夜蝶春風だ」

ふむ、悪くない霊力だが、僕には颯の霊力の方がしっくりくるな

「夜蝶…春風…!?颯、凄いじゃない!私は美鈴。今日から貴方の主よ」

?何を言っているんだ?僕の主は……

「すまない、僕の主は颯であり、君ではないんだ」

「あぁ、ごめんなさい…本当はこの本丸の主は私なの。でも、体が弱くて鍛刀すると何時も倒れてしまうの…だから、双子である颯に鍛刀してもらってて…」

気まずそうに話す美鈴を僕は冷たい目で見ていた

良くもまぁそんな嘘をつらつらと…

「そうだったのか。だが、僕の主に相応しいのは颯だ。だから君を主と呼ぶ事は出来ん。すまないな。」

「夜蝶!?」

「さぁ颯、ここを早く紹介してくれ。他の刀剣達にも会いたいぞ」

「あっうん」

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