《MUMEI》
明けぬ夜
部屋のドアを閉めると、すぐにロックはセリスを抱き寄せてキスをする。甲板での優しいキスから打って変わって、舌を差し込まれたセリスはぎこちなく応え、ロックの首に腕を絡める。初めての激しいキスに彼女は意識が薄れていくのを感じてしまう…
力が抜けたセリスを、ロックはそのままドアに彼女を押し付けて、奪うように彼女の首筋に口付けをする。白く陶器のような肌に赤い跡を残しながら。
「やっ…ロック…」
キスをしながら、ロックはセリスの胸元をまさぐる。上着を羽織っているが、下にはスリップのワンピースだけで、ロックは上着をはだけさせて、すばやく手をスリップの中に入れ、肩紐を下ろす。
「…恥ずかしいから…見ないで」
「大丈夫、すごく綺麗だよ…」
ロックは胸元に顔を寄せる。普段は胸元が強調されないようなボディースーツのためわからなかったが、細身の身体の割に胸が大きいのではないかと思う。そして薔薇色に染まった先端に舌を這わせる。
「…っ」
セリスは声にならない声で顔を背ける。ロックは構わず徐々に刺激を強めていく。もう片方には手で愛撫し、指で突起に触れる。
「いやっ…」
セリスは初めての刺激に顔を真っ赤にしている。ロックは素直なセリスの反応に呼応し、奪うように愛撫を与え、上着を脱がせ、スリップの肩紐を落とす。スリップはするすると足元に輪をつくって、下着のみの姿になったセリスは身をよじる。ロックは構わず下着のラインに沿って指を這わせ、舌で乳首を甘噛みする。
「あぁっ」
セリスは甘い声を出す。
「いいよセリス…もっと啼いて…」
そういうとロックは下着の中に指を侵入させる、少し濡れているようだった。茂みの突起を指で擦る。
「ロックっ…ダ…メっ」
「少し濡れて来てる…感じてくれてるのかな」
「あっ…」
体を少しずつ委ねるようになったセリスを見て、そのままロックは指を秘部に差し入れ内壁を刺激する。
「…いっっ」
「痛い…?」
「大丈夫」

セリスの瞳は潤んで、頬はばら色に染まってなまめかしい。ロックはもう堪えられなかった。セリスを床に横たえ、
「じゃあ挿れるよ…」
そう言って、キスを一つ落とすと一気に挿入した。
「やあっっ…い…たっ…」
セリスは顔を引き攣らせる。初めての感覚にどうしたらいいかわからない。
「大丈夫、力抜いてね」
ロックは優しく頭を撫でた。

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