《MUMEI》
第一話.汗と精子の大運動会
パーーン!

火薬の破裂する乾いた音が、抜けるような青空に吸い込まれていくと、一斉にわーー!とゆう歓声が上がった。
ふれー!ふれー!とゆうソプラノの声と共に、各クラスの応援席では、可愛らしいチアガールの扮装をした女子達の太腿が高々と跳ね上がる。
その角度と比例するように、普段は陽に当たらない、透き通るような白い内腿に、肌と同じ色のアンダースコートがきつく食い込んでいく。
それは体育座りをした男子達の、目の保養と夜のおかずになるばかりではない。
聖春学園の今日、この日の運動会をきっかけに男子の人気を獲得し、自慢の彼氏を掴もうと女子達が張り合う無言の闘争の材料でもあった。
フリルのアンダースコートなんておとなしすぎるわ!とゆうのが、この学園の女子達のたいていの意見だ。
アンダースコートの代わりに、白い木綿のパンツを
履いてる子なんて当たり前。
いかに創意工夫を施すのかが、女の子達にとっての課題なのだ。
例えばショートカットのあどけない笑みを浮かべて踊る女の子が、チラチラ覗かせる白木綿のパンツには、こんな刺繍があしらわれている。
『あたしのために立って!B組男子達!』
....なんてゆうのも序の口だった。
ほとんどお尻丸出しのTバックを食い込ませた女の子を正面から見れば、紐の脇からは艶々と黒光る若草さえはみ立たせ、乙女の秘められた裂け目に細い紐が没して、隠れてしまっている子さえいる。
しかしそうゆう娘はどんな清純そうな顔だちでも
多少露出症の気があるので、踊りながらも目をとろんとさせ、男子達の視線が熱くなるのにしたがって頬を紅潮させて、応援しながらも心ここにあらず....といった態。
短パンの下でもう立派に育っている針をもて余す目ざといハンター達は、目の肥えた者ほどそうした雌犬は見逃さない。
運動会の後で即席のカップル達が、校舎裏や体育倉庫、今日は使われていない理科室、視聴覚室、はたまた共同トイレのボックス内で、発情の花火を生臭く
爆発させるのも、この聖春学園では毎年恒例の事として、ある意味街ぐるみ学校ぐるみで黙認されていた。
それとゆうのも町を代々支配する一族の長男が、この学校の校長でもあり、
その校長が「抑圧された性欲こそが非行や犯罪を生み出すのです!そのためには若者達の性欲を一時的にでもとことん爆発させてやる事こそが、精神の浄化と明日への活力に繋がるのです!」
とのたまえば、否も応もなく従うPTAや弱腰の町内会が校長の傘下で働いているためだ。
その校長にしてからが、若いころには美しい女学生を挿しまくり、長する及んでは町内会やPTAの婦人、自分の学校の女教師や女子生徒の愛人を山のように抱えながらも、どこか憎めない風貌と性格のために町の人々からは愛され、むしろ学園が校長の嗜好に染められる事によって、奔放な性の風潮にあやかりたい者達にとっては、内心歓迎すべき存在でもあった。
ある男子生徒は、目の前で普段は地味目で目立たないクラスメイトの女子が、思っていたよりも豊かな乳房を服の下で弾ませながらも踊るのを、目を丸くして見上げていたが、その乳房の先端に当たる部分がぽっちりと膨らんでいるのを見てノーブラだと気づくと、さらに目を丸くした。
しかし本来の女子生徒は、男子生徒のスケベ心よりもさらに上手をイッていたのだ

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