《MUMEI》

「だってさ、さっき見たらパンツの脇から思いっきり陰毛がはみ出してたぜ?こう、どばっと!」
「嘘よー!」
「嘘なもんか。このまま明日の運動会で応援なんかしたら、次の日からニックネームは『はみ毛の旬果』に決定だな....まあ俺なんかは、そのちょろっと飛び出した毛に興奮するけど、ガキどもにそうゆうワビサビはわかるめえ?ね?はみ毛の旬果ちゃん?」
「いやだぁ」
旬果が半泣きになる。
「だからそこを俺が親切に、じっくりチェックしてあげようとゆうんだよ。さあ!さっさと見せる見せる」
たたみこむような理論攻めにのせられて、いつものごとく旬果のガードは脆くも突き崩された。
「あぁ....でもちょっと恥ずかしい....」
と言いながらも、顔を横に反らしたまま、スカートの裾を掴みゆっくりと上に持ち上げてゆく....。
「んー、どれどれ」
旬果の前にかがみこんだ高史は、すぐに目の前の太腿をピシャリと叩いた。
キャッ、と悲鳴を上げる旬果に、
「脚を九の字に折らない!!」
うってかわって厳しく叱咤する。
「だってぇ....!」
「ちゃんと脚を開かないとチェックできないだろ?」

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