《MUMEI》

何時も朝からすれ違うのは隣町の高校の制服を着た奴

こっちじゃ余り見かけない端正な顔に一目で落ちた

儚い雰囲気を纏わせキラキラと光に反射する金髪は眩しいほど綺麗だった

緑色の瞳は吸い込まれそうになる

最初はあまりすれ違う事はなかったが、3ヶ月経った今では良くすれ違う

最初は会釈だった挨拶も今では言葉にしている

だけど、彼奴の名前も知らない

そんな奴に惚れた俺は曲がり角を曲がるまでその細い背中を見つめる

「……こっち、振り向かねぇかな」

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