《MUMEI》
「あ、やだ、それ、いや……っうあ」
「黒月の嫌は信用できないなぁ」
「つきし、っひ、も、やめ、」
「やめない」

海が帰ってから、ひたすら胸を揉まれたり乳首をひっかかれたり吸われたりして感覚がおかしくなり始めた。
いつまで経っても終わる気配のない責めに気が狂いそうになりながら、なんとか月城のベルトに手をかける。

「っちょ、黒月!?」
「ここパンパンにして、そんな良かったか、っ？俺がどろどろになってんの、そんなに興奮したか？」

金属の擦れる音がぴちゃぴちゃと鳴る水音に混じる。
バックルを外してベルトを緩めて、手探りでファスナーを下ろした。
そこから手を差し込んでまさぐる。

「あつい……」
「っ、黒月がかわいいのがいけないんだよ？」
「責任なら、取る、っつの」

ぎゅっと月城のそれを握って扱く。
責めが止まって、微かな喘ぎが聞こえ始めた。

「あ、っ……黒月、だめ、でちゃう、からっ」
「はっや。まさか溜まってたんかよ」

下着越しに濡れた感触のするところを指でぐりぐりと刺激する。

「くろつ、だめ、そこ、よわい、からっ、あ」
「いいから出せよ。その方が楽になるだろ」

そのままそこをぐりぐりし続けていると、月城の体が大きく跳ねた。直後に広がる生温かい感触。

「出た？」
「直球……うん、不覚にも、出さざるを得ない快感だった」

久々に出した余韻からか、蕩けた表情の月城。その柔らかい唇に強引にキスをする。

「ん……それで、僕をイかせてどうしたいの？」
「早く欲しい」
「解してないよ？」
「大丈夫……もう、とろとろだから」

驚いた顔の月城を押し倒す。

「どうせ来ると思ってたから、自分でやった」

月城の口許がふっと緩んだ。

「見てみたかったなぁ、黒月が準備してるとこ」
「なら見せてやろうか」
「わあ、信じられないぐらい積極的。ぜひともシーツの上で拝みたいな」

恥じらいなんてもう捨てた。

寝室に入って、布団を床に放り出す。
ベッドに上がると月城がわくわくしたような表情で俺を見つめてくる。

「……よーく目に焼き付けとけよ」

服を脱いで、俺は自分の指を口に含んだ。

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