《MUMEI》 ショーツショーツ一枚にされて帰ってきた私たちを見て、 待機中の女性たちは声を失った。 私も恥ずかしさをこらえて、スタジオの隅の丸椅子に座った。 スタイリストが1番の娘の乳首にニプレスを貼り、さっそく撮影となった。 といっても、まずはカメラテスト。 ショーツは小さいうえに薄いから、恥毛の様子までわかってしまう。 はみ出したお尻を女性の私でも直視できなかった。 それでもニプレスとショーツ着用だから裸ではない。 男性スタッフの視線は遠慮しない。 モニターで見ていると、カメラは体側から胸の膨らみをとらえるが、ギリギリでニプレスを確認させていない。 一方で、ショーツはまったく視野に入ってこない。 見えてしまってはオールヌードを想像できなくなるから撮らないのはわかるが、 これでは穿き替えた意味はないのではないか。 無駄に恥ずかしいだけで── そうか。 恥ずかしがらせたいんだ。 前へ |次へ |
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