《MUMEI》 裸について考える日・ もちろん、スッポンポンよ。 と、友人のK美は言った。 ▼ 私立の短大に入学して1か月。一人暮らしも軌道に乗り(個人の感想です)、そろそろアルバイトでも探そうと学生課の掲示板を見ていたら、 姉妹校の四年制大学の美術系のゼミが「デッサンモデル」の募集を出していた。条件は水着可。 気になった。詳しく知りたくなった。 だから、入学してから知り合ったK美が教育学部だということを思い出し、学食で会って話を聞いた。 もしかしてハダカ? という質問の答えが、スッポンポン、というわけだ。 ▼ 「基本」という言葉が何度も出てきた。 人体表現の基本はヌード。 ヌードがしっかり描けないとコスチューム(着衣像)は描けない。 「似顔絵が上手い」と「絵が上手い」は基本から違う──などと、 いろんな事情でその四年制大学をあきらめたというK美は熱く語った。 それでも、学生が裸になるなんて……と私が言うと、 高校生でも専門課程ならヌード描くんだよ、とK美は言った。 ▼ 次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |