《MUMEI》
依頼

真面目に授業は終わった。

着衣に戻ったミナコがあまりにも平然としているから、かえって話に尾ヒレはつかなかった。

中学のラッキースケベといえば、たまの制服パンチラ事故か、テニス部の公開見せパンぐらいで、
クラスメイトの半裸は次元が違いすぎたのだろう。

スクリーンで裸身を披露したことが女優の黒歴史とはならないのと同じく、
芸術に深い理解のある女生徒の情熱の発露としてポジティブに受け入れられたようだった。


そのミナコが昼休みに私の席まで来て、モデルになってほしいと言ってきた。

芸術家志望から頼まれて悪い気はしなかったが、
この同級生がヌードに抵抗がないことがわかった以上、確認しないわけにはいかなかった。

──脱ぐの?

同級生の答えは、

──パンツは穿いてていいよ、だった。


前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫