《MUMEI》
初仕事
次の朝、朝食の席へ向かうと青ざめ、口を閉ざした顔のテレーザがいた
あえて私はテレーザに口は開かなかった

その日の午前中はお使いをお願いされ勉強の時間はなかった

初めてひとりで街へ買い物へ出かけた

昼も過ぎて、買い物を終わらせると見るもの場所すべてが新しく見えキョロキョロしているうちに誰かどぶつかって私は転んでしまった

彩音「ごめんなさい」

???「大丈夫?」

そう言って私を起こしてくれた

???「君、中学生?ここで何しているの?」

彩音「中学生っていうより、私、洋館で住み込んで、、、科学の勉強してるです、、、あなたは?」

とっさに魔術と言わずり科学答えた

???「へーなんかかわってるね(笑)僕は高校1年生、涼、今日、学校半日で終わったから街にいるところ」

彩音「私は彩音といいます13歳です」

涼「彩音、、、、彩音、、、、」

彩音「何かあるですか?」

私のことをジロジロ見てくる

涼「同い年で、同じ名前の【彩音】って子探してるけど君みたいな黒いワンピース着ないし雰囲気も違うからなー」

彩音「へー」

涼「この制服の子見たことない?」

どうやら行方不明届がだされているみたい

写真と失踪当時の服装などがかかれたビラをみせられた

彩音「私、ここに来たばっかりでなにも分からないので知れないです」

涼「そっか、、、ありがとう」

彩音「いえいえ、こちらこそぶつかったりしてごめんなさい、それではまた」

涼の仲間達「おーい涼!なにやってるの帰るぞー!」

涼「ごめん、今、行くわー」

お互い背を向けて自分の帰路へ向かうのであった


洋館へ戻り買ったものをしまうとテレーザは自分の部屋来るように言われた


彩音「用件とは何ですか?」

テレーザ「探し物をしているから手伝ってほしいの」

彩音「探し物ですか?」

テレーザ「本当はね、まだあなたの出番ではなかったけど、、、、昨晩、皆、いなくなちゃった、、、役立つものたちめ!」

ーガシャン!





あの黒い瓶は壊れていたようだがテレーザの手によって投げ壊された





テレーザ「そこでなんだけどね彩音、、、今日はあなたの番よ、あなたが宝物を探しに行くの」

彩音「わ、私、、、、そんなこと、、、、」

ーパチン!

テレーザは私に指をならすと何も怖くなくなった

テレーザ「街の宝石店に【天の石】と呼ばれるどんな願いも叶えてくる宝石のかけらのひとつが紛れているから探してきてちょうだい」

彩音「はい、もちろん、私におまかせください」


テレーザ「もし、名を誰かに聞かれたら【彩音】ではなく【セイラ】と名乗りなさい、今日からあなたはセイラなのよ、、、」

私は頷くと魔法で更に姿を変えていつもの服装にマントをはおり、顔はマスカレードで正体をかくしたのであった

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