《MUMEI》
「磯ノ神」従代の神剣について
成家の源流は海戦神とされ、海や島々を転々とし劉王寺政権時代から存在が確認され恐れられてきた。
その首領が代々引き継ぐのが2本の双剣、「雷神剣」と「風神剣」である。
経緯は不詳ながら形状は直刀のようであり、刀身は龍の身が鉄で固められたようなギザギザして、その身が潰されたような形状である。
柄頭は輪になっている。
乱雑に扱っても決して折れない異形刀とされ恐れ崇められてきた。

この刀身は実際、封じ込められた龍そのものであり、思現素と万力素両方に適合し且つ「雷神剣」と「風神剣」に拒絶されなかった者にのみ使用・解放が可能である。
そして「磯ノ神」を名乗るものはそのどちらかを使いこなせる素質が必要であった。
歴代の磯ノ神は成継以外すべてが風神剣のみの使い手である。
風神剣は万力素における風の性質そのものであり、万力素を攻撃技として扱うには水にしろ火にしろ風を送ることが必須で、基本習得の部類として容易に適合できたためである。
雷神剣に関しては、万力素において雷を増幅できる能力が不可欠だったため拒絶反応で感電し扱えず祀られていただけであったが、成継だけに適応し真価を発揮するようになる。

通常の形状においても、適合すると斬撃を飛ばしたり、刀身を伸ばすことが可能となるが、鍛錬同調することで解放を可能にする。
解放すると巨大な大蛇のような形状となり、更に広範囲を攻撃できたり、また丸めて盾にできたりと攻防一体の剣となる。
数万人を1人でなぎ倒せる、まさに神器たる双剣である。

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