《MUMEI》

最近、小学生の時の記憶がよく流れ込んでくる。

そのせいで、僕は全てのものが嫌になった。
1日が長く感じてしまい、どうしても逃げ出したくなる。

朝は憂鬱だ。
誰かに会わなければいけないから。

『朝くらいは誰にも会いたくないなぁ』

そんな軽い気持ちだった。
しかしその気持ちのおかげで僕は早起きができている。

僕って凄い!

自分を褒めたおかげで少し元気が出た。

それにしても学校来るの早すぎたかなぁ……。
これじゃぁ僕が一番乗りだ。

やったね。

クラスに着くと予想通り誰も居なかった。

鞄を置いて教科書を出してから、今日の時間割りを確認した。
あいにく、今日の時間割りでは教科書はいらなかった。

すると突然ドアが開く音がした。
とっさに机の下に隠れたけれど見つかってないかな。

不安を抱きながらも、ちょっぴりワクワクもした。

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