《MUMEI》
冴えない私。
いつから私はこうなんだろう。

ずっと分からなかった。
まぁ、今でも分からないけど。

でも、小学生まではこんなんじゃなかった気がする。

ずっと明るい未来のことを考えていて。
でもそれは叶うことの無かった夢で。

こんな顔なのが嫌になってきたのは確か中学2年生の頃だった。

突然、男子が私に向かいこう言った。

「お前がもっと可愛いけりゃなぁ…。」

と。

その時の気持ちは今でも思い出すことができる。
その日から私は自分に自信を持てなくなっていた。

全部、全部あいつのせいだ。
あいつが居なければ私はきっと_____。

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