《MUMEI》
全部、今日で最後。
外に出てみると思ってたよりも寒かった。

出た瞬間に鼻がツーンとする。
この感覚も今日で最後なのだ。

そう考えると何か少し寂しくなった。

私にもまだ生きていたいという感情があったのかもしれない。

でもそれは辛い事だった。

なぜなら簡単に死ねないからだ。

そんなことよりも、どうやって死のうか。
死にたいとは思ったものの、死に方を知らなければ意味が無い。

学校の行き道で考えようとしたがもう着いてしまった。

仕方ない。
昼休みまでに考えるとするか。

私はそう考え、人に触れないよう気を付けながら走り出した。

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