《MUMEI》 嵐ハルトは、さっきの音を聞いたらしく、ショッピングモールの一階にあるソファーの上で丸まっていた。 『怖いよ…魔法使いさん………。』 こんな弱々しいハルトの声を聞いたのは初めてだった。 【ゴロゴロゴロ…ズドーン!!】 そんな音が聞こえたと思ったら飛行船は停電し始めた。 魔法使いたちが快適に過ごしてないと感じとった飛行船は安全運転とはとても離れた運転をしていた。 『虹色の石があれば……』 いつの間にかハルトはそんなことをわめき始めた。 「どうしよう…。」 魔法使いは急に不安になった。 この嵐はきっと雨と風の魔女のせいだ。 そう分かっているのに、何も出来なかった。 【ドゴンッ!】 その音と同時に、飛行船は粉々に砕けた。 そして、魔法使いとハルトは別々になってしまった。 前へ |次へ |
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