《MUMEI》 夢の中夢の中で、ハルトは大木の枝に捕まっていた。 あと少しで落ちそうだ。 ふと、魔法使いはその大木のことを知ってるような気がした。 よく、よく見るとその大木の一本の枝に赤い紐が結んであることに気付いた。 この一本の赤い紐で魔法使いはこの大木のことを思い出した。 この大木は、魔法使いとハルトが初めて会った場所だったのだ。 知らず知らずのうちに寝ていた魔法使いの目には涙が溢れていた。 前へ |次へ |
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