《MUMEI》
ハルト side
5分後、魔法使いさんはやって来た。

そして、落ちそうになった僕を助けてくれた。
魔法使いさんは、とても優しいんだ。

僕が魔女と戦わなかったら、僕はずっと人間のままでいられたのかな。

でも、猫になったから、魔法使いさんと出会えたんだ。

それだけで、いいじゃないか。

僕が人間の言葉を喋れなくなっても、優しく頭を撫でてくれる人なんだから。

僕は魔法使いさんにたくさん助けてもらった。
なら、僕が出来ることってなんだろう。

僕は考えてから、魔法使いさんが居る目の前で石の周りを3回、回ってから

『ニャア(become human )』

と唱えた。

すると周りの木が揺れた。
虹石は魔力がなくなったせいか、色を失っていた。

僕は無事、人間になることが出来た。
(多分もう猫にはもどれないけれど)

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