《MUMEI》 やっべ! これ緋駿(ヒトシ)のノートじゃん! 緋駿のクラスから逃げ、自分のクラスに着いた頃だった。 いつの間にかクラスは人でいっぱいになっていて、焦っている俺はどうしようもなく浮いてるように見える。 「ねぇ、蕾弛(ライチ)。」 突然、後ろから声がした。 「なんだよ、恋伊(コイ)。」 「昼休み、ちょっと話がある。」 そう言った恋伊の顔は、いつもの陽気な顔ではなく真剣な顔だった。 前へ |次へ |
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