《MUMEI》
サヨナラ
家に帰ると、あいにく誰も居なかった。
そのことが嬉しい。

私は引き出しから一通の手紙を出すと、リビングの机に置いた。

そして、台所から包丁をもって____。

『グサッ』

大量の血を出しながら、私の体は床に倒れた。

このまま、私は死ぬのかなぁ。
ふふふっ……
みんなびっくりするかなぁ。
悲しいなぁ。

「ミンナ、サヨナラ」

その言葉と共に、優鑼々は事切れた。

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