《MUMEI》
恐怖
ある夏の日のこと。
その日は暑く、眠れなかった。

すると突然生ぬるい風が吹いてきた。

どうやら、窓開いてるみたいだ。
月から送られる光が、僕を照らしている。

僕は無意識に月を見つめいてた。

まるで、何かに引き寄せられるみたいに。
月から目を離せなくなっていた。

額から、汗が流れる。

とても暑い。
こういう、こもった空気が、僕は昔から苦手だった。

眠い。
眠りたい。

そう思いながらも、月から目を離せない。

僕は今、とても怯えている。
自分で言うのもはずかしいが、今何か物音がしたら、僕は気絶するかもしれない。

無理矢理目をつぶる。

すると、体から力がスーッと抜けていく感じがした。

これが僕の、悪夢の始まりだった。

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