《MUMEI》
僕は嫌い
(ユウ……スケ、カ…?)

聞きなれている、石川の声がした。

(ニゲ……ンダ…ココ…ツキ…ナイ……)

石川がそう言った時。

『うるさい住民だねぇ。そういう住民、僕は嫌い。』

そう、吐き捨てるように。
奴は石川を蹴った。

(シン…ダ…ヤツ…ブンモ…キロ…)

石川は最後の力を振り絞ってそう言い、倒れこんだ。
僕は怖くなって、逃げ出した。

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