《MUMEI》

力亜から貰った水を飲んでから、頭がふわふわした。

顔が赤いのが分かった。
酒を飲んだことのない倉憂は、これがどういう状況なのか分かっていない。

力亜からディープキスをされた時でさえ、嫌だとは思わなかった。
むしろ、もっとして欲しいとさえ感じた。

俺って、変か??

『ねぇ。先生。僕に何してほしい?』

「んぁ…。えっとねぇ。エッチ!ふふ。エッチしよぉよぉ。」

『先生。そんなこと生徒の前で言っていいの?』

「えぇ。ダメなの?」

力亜は俺の答えに満足したのか、またキスをしてきた。

『先生。その顔、すごく可愛いよ。』

なぜだろう。
力亜から何か言われると心がほわわってする。

「ねぇ。力亜。なんで俺の心がほわわってするの?」

『そうだねぇ。難しい問題だねぇ。』

力亜はそれが薬のせいだと言うことは黙っておいた。

『僕もねぇ。今ほわわってしてるよォ。これはねぇ。きっとねぇ。恋してるからじゃないかなァ。』

力亜はわざと可愛く言った。

「そうなのかなぁ。そしたら、両思いだねぇ。」

そう言って、ニコっと笑う。

『先生。その顔。罪だよ。』

力亜はまた、俺にディープキスをする。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫