《MUMEI》 『先生。これ飲んでください。』 僕が渡したのは睡眠薬を入れた水だった。 そう。 僕は先生を眠らそうとしている。 「なんだこれぇ。」 『見たら分かるでしょ。水ですよ。』 先生は少し眉間にシワを寄せていたが、あっさりとそれを飲んだ。 「ふわぁ~」 『どうしたの?先生。眠い?』 「あぁ。眠いよ。」 へぇ。 先生って結構早い段階で効くんだ。 「でも眠らないよぅ」 『えっ??』 「え?この状況で眠るわけ無いでしょうが。」 先生は本当に驚いているようだった。 『いーよ。大丈夫。お休み。』 「むー…ふわぁ……お休みぃ…」 ようやく先生は眠ったようだった。 前へ |次へ |
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