《MUMEI》

『あっ!嘘ぉ!??真君も居るじゃんっっ!!』

俺の名前を呼ばれて、まじ!?やばいっ!やった!なんて言葉が聞こえたのは気のせいかな。

「ほぅ〜ら。佑十君。君のファンたちだよ。」

佑十は顔をしかめながらこちらを見た。

『うわっ。。。』

佑十は果奈をチラリと見てから俺の袖を掴む。

『あっち行こ。』

佑十は俺より背が低いので話すと自然に上目遣いになる。
その顔が可愛い。

『女子達、可愛くないのに可愛いこぶってる………。


果奈を見習えよ…なんて言うもんだから、比べるなよと言った。

だって本当に比べるもんじゃないし。
未だに女子達は騒いでいる。

『ねぇー。真君、佑十君。』

人一倍デカい声で名前を呼ばれたので、佑十はびっくりしていた。

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