《MUMEI》

『ねぇ。光(ひかる)』

君は、僕を見つめる。

『きっと、また会えるよね。』

「あぁ。きっと、また会えるよ。」

星空が、まんべんなく広がっている。
次の瞬間には、僕達はもう居ないだろう。

 そんなこと、分かっている。
分かりきっている。

最後の最後で、君は微笑んだ。

君のその顔が、僕は好きだ。
大好きだ。

せめて、君のその笑顔を忘れぬように。
もう、二度と会えないだろう。

それでも、僕は君を忘れない。

次の瞬間、僕達は同時に星空の一部になった。

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