《MUMEI》 私が愛していた弛人瀬。 本当に愛してたんだよ。 知らなかったでしょ? いっつも、あなたを見つめていた。 気づいていなかったでしょ? 目が合うだけで、心が踊っていた。 せめて、気づいてほしかったんだ。 でも、もういいの。 知っているんだよ。 浮気してるんだよね。 知っているんだよ。 あなたの事は全部。 大好きだから、すぐに気づいていた。 氷那(ひな)とかいう、彼氏持ちの子としたんだよね。 悔しい 悔しい 悔しい 悔しい 悔しい 悔しい 悔しい 悔しい 私だって、まだしたことないのに。 手だって、繋ぎ始めたばかりなのに。 キスでさえ、まだなのに…。 それなのに、あの子はその先に行っている。 いったい、私の何がいけなかったの? 私が今から直すからさぁ……? 私の顔がいけないの? 私の声がいけないの? 私の性格がいけないの? 私の匂いがいけないの? お願い、教えてよ。 前へ |次へ |
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