《MUMEI》
テレビ・ラジオの近くに置かないでください
僕の彼女はTVっ子である。
1960年代ならいざしらず、パソコンや携帯が普及した現代でも、子供のようにTVに夢中である。
放っておくと何時間でもTVを見続けるし、TVを見ている間話し掛けようものならその細い指先で僕の小指を反対に折る勢いである。

今も彼女は僕の隣でTVを見ている。

「‥‥なぁ」

「‥‥‥‥」

「それさ、面白い?」

「うるさい」

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