《MUMEI》

「いいですよ。契約としてあなたの何かを貰います。」


「僕の何か…。いいですよ…。」


僕はなんとなく分かっていた。


この目の前に
いるのは悪魔…


代償として何をあげるくらい…。


「では行きましょう。」


「はい。」


悪魔さんは立ち上がり、扉の方へ歩いて行った。


僕も後からついて行った。

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