《MUMEI》

「好きです。私と付き合ってください」


突然の告白だった。
本当に何事かと思った。

告白してきたのは隣のクラスの男子生徒……だったはず。
いつもにこにことしている、所謂糸目系男子。
そんなに接点がないはずなのに突然の告白。驚いて固まっていると彼は「大丈夫ですか?」と声をかけてくる。
大丈夫だと答えると、彼はもう一度「付き合っていただけませんか?」と声をかけてきた。


「あの、どうして自分なんですか?」



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