《MUMEI》 突然の事でありこの国では日常の事だ──しかしまさか俺が、奴隷として売られ買われた先で人体実験される羽目になるとは思いもしなかった。 「薬を射ってから特に変わった事はありませんか?」 それと同時に性的な意味で悪い噂が絶えないこの国で至極全うに奴隷に治験してる奴なんてこいつだけだろうとも思う。 「あぁ、お陰さまで特にヤバい副作用とかは出てないよ。強いて上げるなら肩こりとかも治ったし買われた当初ぼろぼろだった肌も今は艶々になった事位だ」 「それは何よりです」 俺の主人であるマッドサイエンティストの彼。とても優しい彼に俺は安堵しつつも──そんな毎日の生活にマンネリを感じてしまっていた。 俺は『他の薬は治験しないのか?』と彼に聞いた。 |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |