《MUMEI》

 目覚めた当初、彼は至極真っ当な反応を示した。
「おい! 今一体何を……!??」
驚き暴れるのも無理もない。今彼は手術台の上──肛門と尿道にホースを繋げている最中だからだ。
「あー目ェ覚めちゃったか」
そう言いつつもマッドサイエンティストは余裕そうな顔で改造を続けた。彼が暴れたからと言って、麻酔のお陰で首から上だけなのだ──だから何も心配する必要は無い。そうしている間にもマッドサイエンティストは彼の肛門と尿道にホースを繋げてしまった。
「ゔぅ……」
彼に繋がったホースの先には固定された機械があり、その部屋から出れない仕組みになっていた。



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