《MUMEI》

かすみ達一家はディズニーランドに来ていた。
エリカがチケットをくれたのだ。子供たちは大騒ぎだ。
「なんか悪いな いつももらってばかりで」
かすみの夫が言う。
「この前の個展の御礼だって」
「そうか お前が裸になって頑張ったんだもんな」
「そんな言い方しないで」
かすみは拗ねる。
「エリカちゃんの作品ではあんなだけど私だって場所をわきまえないですぐ脱ぐ女じゃないの 恥ずかしい妻だと思ってるなら申し訳ないけど」
「それはわかってるよ」
かすみの夫はそう言いかすみの手を握った。
手を繋ぐとかすみは微笑む
「そういうかすみでも構わないけど」
「もう」
平和な休日だった。
「かすみも昔はセクシーだったよな あの絵みたいに」
「昔みたいなのが良いの?」
独身時代ミニスカートでクラブで踊っていたら真面目そうな夫に声をかけられたのだ。付き合い始めるとかすみは大人しくなった。
「いやそういう訳じゃないけど」
夫は口籠った。

「展覧会のかすみサンほんと綺麗だった」
翌日出社するとかすみは女性社員に囲まれた
「ありがとう」

かすみは嬉しそうだ 最近は女性社員にもよく話しかけられる
エリカは言う
「会社のサークルとして認められました 裸婦モデルの会場 
公民館を借りてやります。
何回かやりたいと思います かすみサンをモデルに裸婦モデル会をやりましょう」
男性社員も女性社員も歓声あげたもちろん赤星も

日曜日 かすみはモデルを務める事になった。
公民館には10人程の社員が集まった
「真面目に絵を描きそうなメンバーだけ集めました」
エリカが説明する。女性7人男性3人
赤星も混ざっている
社員達はセッティングを開始した
机と椅子を動かし中央に円卓のモデル台を作る
そしてスケッチブックを広げた。
「髪はどっちがいい?」
かすみは聞く。ロングかまとめるか
「髪を後ろでまとめて」
要望が有りかすみは髪をまとめると服を脱ぎだした。
かすみはノースリーブの服を脱ぎながら言った
スーツとハイヒールを脱いでデスクに上がる。
黒いレースの下着とガーターベルトにストッキングという姿になった。

「かすみさんやっぱりセクシー」
社員は口々に声を上げる

「ショーツはどっちの方を向いて脱げばいい?」
かすみはお尻を社員に向けてショーツを脱いだ。

かすみはヌードになるとモデル台で手を横に置き指示を待った
「まず体を見てもらおうね」
裸を見せつけ社員が論評する
「かすみさんの胸の形もいい乳首もいい色だ ヘアも綺麗だ 」
「あん ちょっとエリカちゃん」
「じゃかすみサン後ろ向いてお尻見せて」
上半身を曲げ腰を前に倒し尻をぐっと上げた
「お尻も綺麗 さすがかすみさん 」
手を壁につかせて尻を突き出して足を広げさせられた
社員はざわついた
「ここまでするんだ」
「ご苦労さま」



かすみの体の説明が終わるとポーズに入った。
赤い絨毯の上でかすみはポーズする
それをイーゼルやスケッチブックの社員が取り囲む
いつもは真剣な会議室で今日はかすみだけ裸だった
恥ずかしさと高揚感が入り交じる

「かすみサン服着てもいいですよ」
全てが終わり方付けも始まった



何回か行われたモデルクロッキー会
「何かして欲しいポーズとかある?」
エリカが聞く
「腕を後ろに回して足を少し開いて欲しい」
赤星が言って少しざわついた
かすみはうなずく。
立ちポーズで腕を後ろに回して胸をそらせると
足を少し広げた
少し顔に赤みが差した。
股間に視線が注目するのがわかり
かすみは視線をそらした。

エリカが回りながらアドバイスを言う
かすみは全裸のまま絨毯の上に置かれた椅子に座る
女性社員が飲み物をもってくる
かすみはおいしそうに飲んだ
裸のかすみを囲む

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