《MUMEI》

 俺は──一体何をされたんだ?
「んちゅんぅ……ジュプジュプ」
 意思はあるのに身体は抵抗出来ず目の前の細長く白い都市伝説に居そうな体型の男と交わっていた。まるで精神と肉体を切り離されてしまったかのように俺の意思に関係なく身体は男と淫らに交わってしまう。
 俺自身はこんなにも嫌がっているというのに、身体はまるで人生の伴侶にでも出会ったかかのように男と交わって離れられない。
「ノンちゃんおしゃぶりが上手いね……元からおちんちんが好きだったのかな?」
こいつ何で……俺の小学生の頃のあだ名知ってるんだ? 俺はそう思いながらも言われた事を否定しようとした──が、身体は肯定的な挙動をしてしまう!
「んぅ、う!」
何とか抵抗しようと睨むと、
「そうだね、そうせざるを得ない様に改造したんだもんね? そりゃあそんな反抗的な視線も向ける……か」
誰か──助けてくれ……。

 サイレンの音と共に警官達が現れた頃には、あの男は姿を消していた。



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