《MUMEI》

ふっくらした色白の頬、薄く開いた桃色の唇、すっと通った鼻梁に長いまつげ。
人の横顔なんてそうそう改まって見るものでもないが、彼女の横顔は本当に綺麗だ。

思わず手をのばす。やわらかい頬をつつくと鬼の形相で振り返った。

「なに」

「何でもない」

正直なれたもので、こんな顔すら可愛いと思えてしまう僕はやっぱり馬鹿だろうか。

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