《MUMEI》 あ。 あぁ、そうだ。 昔買ってもらった風車に似ている。 お母さんとお父さんと三人で手をつないで夏祭りに行ったというありがちな思い出。 ありがちだけど楽しかった思い出。 あの日の風車と同じように廻っている扇風機を見ると何だかとてつもなく虚しい気持ちになった。何であたしは大して好きでもない男とこんなことをしてるんだろ?何がきっかけだったっけ? そんな思考もどろどろ解けて、親にオナニーしていることがバレたら多分こんな感じなんだろうな、とシリアスな雰囲気も台無しに、そう思った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |