《MUMEI》

俺はまず何から考えようかと思いながら参考書を無意識に開いた。

そこにはカラフルなページがあった。いつか描いた俺の心のモヤモヤを表すオブジェである。俺はこのオブジェに更に色を付け足した。それは真っ黒な油性ペンでだ。俺の今の状況を表すのはきっとこんな感じだと、黒く塗り潰して行く。

−−完成!

さて、こんなことをしている場合ではないぞ。俺には解かなければならない謎がたくさんあるのだからな。

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