《MUMEI》

今俺の隣に座る『真奈』は俺と一度もしゃべったことがない真奈なのである。

初めて会った日に俺は真奈からとんでもない話しを聞き驚いたが、俺が真奈に話そうとする内容はそれを更に上回るだろう。

俺は一度死んでしまったんだ、だから今度は死なないように安原の謎を教えてくれよなんて真奈に頼んでいるところを想像して見る。そんな話しをいきなりしてくる俺に対して拒絶する真奈の顔がはっきりと見える気がした。

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