《MUMEI》 「鞄持ってきたよ。帰るんでしょ??」 後ろを振り向くと私の変わりに加奈子のグループに入った『沙耶』がいた。 「あ、ありがとう」 「ふふっ」 沙耶はクラスでは見たことのない不気味な笑みを浮かべ 廊下を去った。 何? 今の笑いは… それにまだチャイムなってないはず しかもなんで私が早退するのを知っているの? 私は沙耶が怖くなった 沙耶は、最近転校してきたばかりの子だ おとなしく 優しい性格で 嫌われることは まず ないような子だと思う 私とあまり関わったこともなく 違うグループにいたはずなのに なんで突然私のグループに入ったのかは謎である 「なんなのよ…もう」 前へ |次へ |
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