《MUMEI》
振り返って2
その話を友達があたしに教えてくれる少し前

妹と電話で話してたとき

『友達がね〜新聞配達しながら専門学校いくんだって〜きついよね〜よくそんなに頑張るよね〜』
あたしも鈍いのかそう言われてもその時はなんとも思わなかった

風俗紹介してくれた友達に新聞配達や居酒屋のシステムを聞いたとき
いや、でもあたしがお金だしてあげるよって言っちゃったしとは思いつつ、妹に一応話してみた

あたしがお金全部出すのはきついとかそういうことは言わずに


そういうシステムがあるみたいだよ?
ちょっとそれも考えてみない?

って感じで話したと思う

妹はすごくショックを受けたようで途端に涙声で
『ねーちゃんが大学いかせてくれるって言ったのに』


あたしは慌てて撤回した
ねーちゃんは大丈夫だけどそういう話聞いたから一応話しただけだよ
大丈夫だから


これでひとつの道は消えた

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫