《MUMEI》

−−おかしいのは俺の方………何故かそうであれば嬉しいのに……なんて考える俺はやはりおかしいのだろうか。俺は気付かないうちに化学薬品がたっぷり入った食品でも食べて、現実と妄想の区別がつかなくなったのではないか。

これはいつか見た小説と現実をごちゃごちゃに混ぜて、俺がおもしろおかしく想像しているだけだ。そう、その小説のタイトルは『転校生と死に神とゾンビ』……こんな感じだろうか。

−−そろそろこんな現実逃避も苦しくなってきた。とりあえず俺はまともな人間だと思うことにしよう。

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