《MUMEI》 次の日になっても俺は相変わらず机に伏せて授業をやり過ごすというスタンスであった。 隣に座る転校生とはまだこの世界では一度も話していない。俺はあんなにも簡単に恋に落ち、変な話しをする女の子だと思いながらも話すことを止めなかった俺が、今彼女に話し掛けないというのは何故なんだろうと考えていた。 しかしその答えはフェルマーの最終定理よりも難しく、この答えを出すには後何年かかるのかも想像できなかったので、俺は考えることを止めた。 前へ |次へ |
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