《MUMEI》 畳6畳「……ひま」 「ふーん…」 何をするわけでもなく、 何を言うわけでもなく。 二匹の猫のようにだらける私達。 久しぶりに、遊園地デートができるはずだったのに、 朝、お弁当までこしらえたのに、 「申し訳ない」 そう言って、出されたチケットは有効期限切れの優待券。 おまけに雨まで降ってきやがって。 ぐぅぅ 「……あのさ」 「…」 「これ、食べていい?」 「……どうぞ。」 「いただきまーす… うわ」 「なに?」 まずいなんて言ったら別れてやる。 「……あーあ」 「だからなによ?!」 「これ… 外で食べたかったなー…」 「……」 くそうめぇ、と言いながら、半分以上も食べてくれた。 別れてやるのは、もう少し先の話・・・・ 前へ |次へ |
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