《MUMEI》
メガネ
「あいつって暗いよね〜」
「うんうん、ぜーッたいドーテイだよね〜!!キャハハハ!!」

クラスメイトの女の子たちが、あいつの悪口を言っている。

彼女たちは、何も知らない…






「何してるの?」

教室で課題をしていたら、話しかけられた。

「課題。」
「ふーん…」

まさかこいつから話しかけてくるとは思わなかった。いつも暗くて、クラスでほとんど口を開いたことがない、びんぞこメガネ。

「ここ、間違ってるよ」
「は?まじで?」
「教えてあげようか?」
「いいの?そういえばあんた頭いいもんね」
「うん。」
「うわ自分でゆーなよ」
「ふふ」


熱心に、丁寧に教えてくれるメガネ。さすが天才。

「できた〜〜!!」
「良かったね」
「おう!ありがと〜!」
「どういたしまし…いって!」
「どうしたの?」
「目の中にゴミが…」
「!!」




びんぞこメガネの奥には、それはそれは素敵な青年がいました。


一目惚れ、しちゃいました。

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