《MUMEI》
乾かしたいんですが…
「じゃあ洗濯物干しといてね〜」


そう言いながら、ルンルンで出かけて行った家族

今日は家で一人きり

外は快晴、いい天気。


サンダルはいて縁側に出て、のんびり洗濯物を干そうと思ったら、

テレビであのアニメが再放送!!

「まじかよ!!急がなきゃ!!」

超マッハで干しにとりかかろうとしたそのとき


「あ!」

「?」
振り向くと、知らない男の子が、向かいの道路に立っていた。

「こっ、こんにちは!!

て、天気いいですね!」

「…?…そう、ですね、いい天気だね」

なぜか顔が真っ赤になる男の子。

つーかそんなことどうでもいい!!アニメ終わっちゃう!!

再び手を動かそうとしたら…

「あ、あの!」

「はい?!」

「お、おねえさん、彼氏とかっ、いますか!!」

「……は?」

手が止まり、再度振り帰る。

「…いないけど……」

「!!
な、ならっ、


僕と付き合ってください!!」





アニメ見たさに、ハイハイ!と答えてしまい、洗濯物を終わらせてとっとと家の中に戻るわたし。


男の子は、アニメが終わるまで、ずーっと家の前で待っていた。

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