《MUMEI》

オレ達は事務員さんに指示されたピットレーンまで、マシンを押して歩いて行った。


ピットと言っても、学校にある駐輪場みたいなスカスカの長屋をベニヤ板で仕切っただけの粗末なスペースだ。


オレ達がピットに着くと、すでに同じレースに参加するライバル達が車両検査を受けているところだった。


検査と言っても別にエンジンまでバラして中を見る訳ではない。

レース規定『参加車両:排気量50t迄の無改造バイクであること』を違反していないか目検で確かめるだけだ…。

(ウインカー、ミラー等は取り外し済み。

リミッターカット程度なら許される…てゆーか、カットしてないと勝負にならない…)


車両検査の係員は一人しかおらず、ピット前で随分と待たされた。


オレ達はピット前でウ○コ座りしながら検査の順番を待っていた。

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