《MUMEI》

ここまでは俺と真奈の台詞を入れ替えただけのような展開だった。そして真奈の態度もあの時の俺とほとんど変わらなかった。何を言ってるんだろうこの人は、という心の声が聞こえてきそうである。更に俺は続けた。

「もし、もし次に殺される人がいるのならそれはきっと高校生なんじゃないかな」

「それはどうして」

−−その答えが聞きたかったのに逆に質問されてしまった。俺が以前この質問をした時と同じ返答をしておくことにしよう。

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