《MUMEI》

今日も俺は机に伏せ、背中の痛みと闘っていた。

この世界は前の世界とは全くの別物なのだろうか。時々聞こえて来る授業の内容だけは、真奈と一緒に受けていたのと同じだというのは解るのだが。

いつも朝になると決まって安原が声をかけて来ていたが、この世界では安原とそんなやり取りさえない。

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