《MUMEI》
努力
   〜歩視点〜


今日もいい汗かいたなぁ〜♪


中学の時は


部内で一番上手くて


エースって言われて


ちょっと騒がれてたけど


やっぱ高校は


レベルが違うな・・・!


俺の通ってる高校は


結構強豪だ。


そういうのも関係してると思うけど。


俺は、身長がない分


他のみんなの2倍や3倍努力しなきゃ


レギュラーには、なれない。


もっともっと頑張んなきゃな!


ちょっと自主練して帰ろうかな。


一通り片付けを済ました後


みんなが部室に帰って行くのを見届け


俺は、ボールを1つ出し


シュートの練習を始めた。


10分ぐらい経った頃


「歩!まだ練習してんの?」


っと俺を呼ぶ声。


「おっ美早希!

まぁちょっとな♪」


「歩、1年の中で

飛び抜けて上手いのに

何で1人で自主練なんてしてんの?」


「上手くねぇ―よ!

上には上がいるし。

先輩を抜かなきゃ試合には

出れないだろ?」


「歩は、偉いよね・・・!

今の自分に絶対満足しないで

ひたすら努力するんだもん・・・。

そりゃあ上手くなるよね!

・・・あたしも練習、付き合おっかな!」


俺たちは、それから


30分程練習して帰った。


美早希も何だかんだ言って


努力家だ。


1年の中で飛び抜けて上手いのは


美早希の方だ。


美早希は、身長も高いし


バスケするのに向いている。


そんな美早希が


たまに羨ましくなる。

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