《MUMEI》

それなら自分と全く関係しなかった人達の行動はどうなのだろう、前と同じ行動を取っているのだろうか、という事を今日は確かめてみようと思った。

俺は一階に降りて行った。

お袋が「こんな時間に起きるなんて珍しいわね」なんて言いながら朝食を用意してくれた。

俺はこの事実に少し安堵した。やっぱり前の世界と同じなんだと思ったからである。しかし同じであるならば俺は殺されてしまうという事実もまた同時に存在してしまうので喜んでばかりはいられない。

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