《MUMEI》 兄貴『おーぃ…そろそろ起きれ〜』 兄貴の声に目を覚ますと、既に岡ヤンが予選を走り終えた後だった。 1時間は眠っただろうか…? オレはムクリと起き上がり、干して置いたTシャツを着ると、自分の汗のニオイが鼻をつき思わず顔をしかめた…。 岡ヤン『スゲーよく寝てたなぁ(笑) 一応マズマズのタイム出しといたから、あとは気楽に走ってこいよ…』 岡ヤンはタオルで汗を拭いながら笑っていた。 しかし優しい言葉は嬉しいのだが、なんだか自分が頼りにされていないようで気恥ずかしかった。 実際、頼りにならないのだが…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |